2025.02.28
薬剤師の知識
認定薬剤師の単位取得におすすめのeラーニングと注意点を紹介!
目次
こんにちは!なの花薬局の柳澤です。
薬剤師としてさらなるスキルアップやキャリアアップをするために、認定薬剤師の資格取得を目指している方も多いのではないでしょうか?
認定薬剤師の資格取得のためには専門分野の研修を受ける必要があり、日々の業務をこなしながら学ぶのは、時間の確保が難しいという声をよく耳にします。
そこで今回は、認定薬剤師の単位取得におすすめの「eラーニング」についてご紹介します。
いつでもどこでも学習を進められるeラーニングは、働きながら学習される方に特におすすめです。
たくさんあるeラーニングサービスの特徴や選び方のポイント、効率的に学ぶコツなどもお伝えしますのでぜひご覧ください。
認定薬剤師の単位が取得できるeラーニングとは?
認定薬剤師とは、特定の分野などにおいて、研修や講習を受けて学び、一定の知識や技術があると認められた薬剤師のこと。
薬剤師としてのキャリアアップを図り、自己研鑽を積むために認定薬剤師の資格取得を目指す薬剤師は少なくありません。
医療の高度化が進む現代において、薬剤師が医療現場で活躍するためには、生涯にわたる継続的な学習が求められているのです。
eラーニングとは「electronic learning」の略で、インターネットを活用した学習方法を指します。
従来、認定薬剤師の単位取得には会場での研修参加が必要でしたが、現在は「eラーニング」を活用して学習を進めることができるようになりました。
eラーニングは、「いつでも・どこでも・何度でも学べる」という柔軟性が大きなメリット。
パソコンやタブレット、スマートフォンなどを使って、通勤時間や休憩時間を利用して学習を進めることもできます。
働きながら認定薬剤師を目指す方には、隙間時間を有効活用できるeラーニングがおすすめです!
認定薬剤師の単位として認められるeラーニングは、公益社団法人薬剤師認定制度認証機構(CPC)から認証を受けた研修実施機関(プロバイダー)が提供するものに限定されています。
そのため、eラーニングであっても、従来の研修と同様に質の高い学習ができるため、安心して認定薬剤師を目指すことができますよ。
認定薬剤師の単位取得におすすめのeラーニングを紹介!
認定薬剤師を目指すためのeラーニングを提供する研修実施機関はたくさんあります。
講義の内容自体は基本的に共通していますが、システムの使いやすさ、コースの選択肢、単位の認定方法などはその研修実施機関で異なります。
そこで、今回は認定薬剤師の単位取得におすすめのeラーニングサービスを6つご紹介します。
それぞれに特徴がありますので、ご自身の学習スタイルや目標に合わせて選択してください。
メディカルナレッジ
特定非営利活動法人医療教育研究所が提供するeラーニングサービスです。
専門医による質の高い講義内容が特徴で、年間100本以上の新規コンテンツが配信されています。
かかりつけ薬剤師の認定要件の一つである「研修認定薬剤師」をはじめ、「漢方薬・生薬認定薬剤師」「小児薬物療法認定薬剤師」「老年薬学認定薬剤師」など、複数の認定資格に対応している点も魅力です。
1コンテンツは講義動画とテスト(計30分)で構成され、3コンテンツの受講で1単位を取得できます。
全コンテンツコースから10単位(30コンテンツ)コースまで4つのコースがあり、目的や状況に応じて選択可能。
スマートフォン、タブレット用のアプリも用意されており、環境に合わせてストレスなく学べます。
コンテンツをダウンロードしておけば、外出時でもオフライン視聴でき、通信量を気にせず学習可能です。
MPラーニング
医薬品卸会社が手がけるeラーニングサービスです。
豊富な図解とイラスト、アニメーションを用いたわかりやすい解説が特徴で、さまざまな分野を基礎から実践まで体系的に学ぶことができます。
専門医の監修による質の高いコンテンツは、日々の業務にもすぐに生かせることでしょう。
コース設計は、新規取得コースと更新コースの2種類とシンプル。
どちらも受講可能講座数は無制限で、気になる講座を自由に受講できます。
新たな学びのきっかけになるかもしれませんね。
1コンテンツ30分の講義とテストで構成され、3コンテンツの受講で1単位を取得できます。
「研修認定薬剤師」「漢方薬・生薬認定薬剤師」「小児薬物療法認定薬剤師制度」に対応しています。
JPラーニング
日本調剤グループが提供するeラーニングサービスです。
動画ではなくサイトからダウンロードするテキストと、ドリルをベースとした学習システムを採用している点が大きな特徴。
ダウンロードした教材は、契約期間が終了しても閲覧できるため、復習教材としても活用可能です。
1講座はテキスト選択式問題によるドリル、実力テスト、記述式レポートで構成されており、1講座で3単位を取得できます。
日本調剤の実践的な研修プログラムをベースとした内容は、即戦力となる知識の習得に適しています。
PharmaStream(ファーマストリーム)
薬剤師教育研究企画委員会が提供するeラーニングサービス。
コンテンツは動画とスライド形式の講義で、わかりやすい解説と実践的な内容が好評です。
毎月2〜4講義が新規に追加され、最新の医療情報を継続的に学ぶことができます。
コースは年間受講料で全講義を自由に受講できるシンプルなもの。
興味のある分野の講義を都合に合わせて、いつでも・何度でも受講可能です。
地域包括ケアを担う薬局薬剤師のためのインターネット研修
スギ薬局ホールディングスの杉浦記念財団が運営するeラーニングサービスです。
特に、地域包括ケアに焦点を当てた内容が特徴で、これからの薬剤師に求められる役割や知識を体系的に学ぶことができるでしょう。
全ての講座には確認試験またはレポート課題が用意されており、学習内容の定着を図ることができます。
研修認定薬剤師に必要な単位取得が可能で、新規取得のほか更新にも利用できますが、単位取得の必要がない場合は、無料会員登録で講座の視聴のみも可能。
地域医療への参画を目指す薬剤師の、学びの場としても活用できるのではないでしょうか。
かかりつけ薬剤師.com
一般社団法人医歯薬アドバンス365が運営する特徴的なeラーニングサービスです。
研修認定薬剤師の新規申請・更新に必要な単位を取得可能です。
無料会員登録で動画コンテンツの視聴自体は無料という点が大きな特徴。
1単位あたり90分の学習時間で、必要に応じて単位申請(有料)を行うことができます。
単位取得を目的としない場合でも、臨床知識のアップデートや日々の業務に役立つ情報収集のために無料で動画を視聴することが可能です。
認定薬剤師のeラーニングを活用する際の注意点
eラーニングで効率良く学習を進めるためにも、次のような点をチェックしましょう。
- 業務と学習内容が合っているか
- 目的を持って学べるか
- 複数デバイスを使えるか
- 単位の相互変換は可能か
まず重要なのは、自身の業務内容や将来の目標に合った学習内容を選択することです。
業務内容に合わせた講座を受講できれば、学んだ知識をすぐに活かすことができ、実践的なスキルが身につきます。
また、今後のキャリアプランを見据えて計画的に受講することで、時間をかけてより専門性の高い分野の認定薬剤師の資格取得を目指せます。
次に意識したいのは、明確な目的を持って学習に取り組むことです。
単位取得のためだけでなく、「この症例について深く理解したい」「この分野の最新知識を得たい」など、具体的な目標があれば、学習効果がさらに高まるでしょう。
日々の業務の合間を縫って学習を進めることになるので、複数のデバイスで視聴できるかどうかも大きなポイント。
複数の端末で視聴できれば、自宅ではPC、外出先ではスマートフォンなど、状況に合わせた学習スタイルで取り組めます。
なお、複数のeラーニングサービスを併用する場合は、単位の相互認証についても事前に確認が必要です。
プロバイダーによっては他機関での取得単位を合算できないケースもあります。
計画的に単位を取得するためにも、事前に確認しておきましょう。
働きながら勉強する具体的な方法や継続するコツについては、「薬剤師になってからこそ勉強が必要!勉強方法や続けるコツもご紹介」もぜひご覧ください。
認定薬剤師を目指すにはeラーニングで効率的な単位取得がおすすめ!
認定薬剤師を目指す場合、eラーニングで単位取得が可能です。
公益社団法人薬剤師認定制度認証機構(CPC)が認証する講座のみが、認定薬剤師の単位として認められます。
時間や場所にとらわれない学習が可能なeラーニングは、働きながら認定薬剤師の資格取得を目指す薬剤師におすすめです。
eラーニングサービスにはそれぞれに特徴があるため、学習スタイルや目標に応じて選択すると良いでしょう。
eラーニングを活用して認定薬剤師の資格取得を目指す場合は、業務と学習内容が合っているか、目的を持って学べるか、複数デバイスを使えるかといった点をチェック。
複数のeラーニングを利用する場合は、単位の合算が可能かどうかも忘れずにチェックしてくださいね。
なの花薬局では、薬剤師が働きながらスキルアップできる環境を整えています。
eラーニングを活用した研修制度を導入し、認定薬剤師の資格取得を支援しています。
CPC認証の講座を受講できるため、業務の合間や自宅でも学習を進めることができ、時間を有効活用しながら知識を深められますよ。
また、対象の認定資格取得に伴う手当などもあります。
なの花薬局では、グループ理念である「まちのあかり」を共に実現していただける仲間を求めています。
なの花薬局なら、薬剤師として理想の働き方を目指せるかもしれません。
転職・就職をご検討の薬剤師の方は、ぜひチェックしてみてくださいね!