2024.07.02
薬剤師の知識
薬剤師は就職難?人手不足?求められる薬剤師になるための対策も
目次
こんにちは!なの花薬局の森本です。
「薬剤師は就職難って聞いたけど本当?」と、就職活動に不安を抱く方もいるかと思います。
結論から言うと、薬剤師は人手不足となっている地域もあり、就職難ではありません!
しかし、エリアや状況によっては希望の職場に就職しにくいケースもあります。
今回のコラムでは、薬剤師の就職について現在の状況や今後の見通しなどを解説。
これからの時代に求められる薬剤師になるために心がけることなどもお伝えします。
薬剤師は就職難?人手不足?
「薬剤師として働きたいけど、就職難だったらどうしよう...」と不安な方、安心してください!
薬剤師は国家資格を持つ人しかできない仕事で、需要も高く、就職難とは考えづらいです。
厚生労働省による2023年12月の有効求人倍率は1.37倍(パートを除く)。
しかし、産業別で見ると「医師、歯科医師、獣医師、薬剤師」のグループは3.36倍と、全体の2倍以上となっており、全体と比べても求人が多いことがわかります。
有効求人倍率は、ハローワークの求人数を求職者数で割った数値です。
数値が大きいほど、求職者数に対して求人が多いということになります。
繰り返しになりますが、薬剤師は国家資格である薬剤師免許を持った人しかできない仕事です。
医薬分業推進の影響もあり薬局数は年々増加し、2020年度の統計でその数は6万店舗以上。
いまや、コンビニよりも薬局のほうが多いともいわれてます。
また、薬剤師資格は薬局や病院以外でもドラッグストアや製薬会社で活かせます。
厚生労働省が現在掲げている、在宅医療やかかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師といった地域医療構想にとっても、薬剤師はなくてはならない存在です。
薬剤師の就職先は薬局だけとは限りません。
薬剤師の主な就職先と仕事内容を「薬剤師の就職先とは?業務別の仕事内容や就職状況、選び方を解説!」のコラムでもご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
薬剤師が就職難といわれる理由は?
ただし、長期的な予想では、人口減少に伴って投薬対象が減り薬剤師の需要も減少、薬剤師の供給が需要を大きく上回るだろうという予測がされています。
さらに、AIの発達により単純作業や事務作業はAIが担えるようになってきており、薬剤師の担当業務が減ることで、需要が低下するのではないかといわれています。
また、薬剤師の需要は地域差があり、都市部ほど薬剤師が多い傾向があります。
すでに薬剤師が飽和状態となっている地域では、薬剤師の就職の希望が叶いにくいケースもあるでしょう。
このようなことが、薬剤師が就職難かもしれないと懸念される理由の一つではないでしょうか。
ただし、薬剤師が人手不足となっている地域では、むしろ就職はしやすい可能性がありますよ。
都市部と地方といったエリアごとの薬剤師の就職難易度は、薬剤師の需要や人手不足の状態などが大きく影響するのです。
就職難易度や勤務エリアは、大手薬局と中小薬局によっても異なる場合があります。
それぞれの違いやメリット・デメリットは「大手薬局と中小薬局の違いは?それぞれのメリット・デメリットをご紹介」のコラムでまとめていますので是非ご覧ください!
求められる薬剤師になるために!対策と就活のポイント
どのような状況であっても、優秀な薬剤師は変わらず需要が高いです。
これからの時代に求められる薬剤師になるためには、以下のようなポイントを意識しましょう。
コミュニケーションスキルを高める
薬剤師の仕事は調剤業務だけではありません。
患者さまに対する服薬指導や服薬管理も大切な仕事です。
このような対人業務はAIには代替できない業務であり、在宅医療やかかりつけ薬剤師などのニーズが高まっている中でさらに重要性を増しています。
薬剤師としてのコミュニケーションスキルが高ければ、このような業務で活躍できる需要の高い人材になれるでしょう。
また、コミュニケーションスキルは、医師や看護師など医療従事者と連携をとりながら仕事を進めるためにも欠かせないスキルです。
就職してからでも遅くはありませんが、コミュニケーションスキルは就職活動中にも活かすことができますので学生の内から意識していて損はありません。
もしコミュニケーションに苦手意識を感じているなら、こちらのコラムもぜひチェックしてみてください。
コミュニケーションが苦手な薬剤師必見!患者さまと良い関係を築こう
アピールできる資格を取る
資格は、その分野において一定のスキルや知識があることの証明です。
薬剤師免許以外にも資格を取得しておくと、その資格がないとできない特定の職務に就いたり、関連する業界や業務への就職活動で強みになったりします。
薬学部生として在学中や卒業見込みで取得可能な資格もあるため、目指す方向性に合った資格を取得していれば、新卒での就職活動でもアピールできますよ。
薬剤師として就職後は、実務経験を積んで専門性を高め、認定薬剤師や専門薬剤師を目指すのも良いでしょう。
在学中や卒業後に取得を目指せる資格については、こちらのコラムでも解説しています。
在学中の薬学部学生におすすめの資格は?卒業後に取得可能な資格も
スキルを身に付け高めることで、求められる薬剤師を目指しましょう!
なの花薬局では、当社で働く薬剤師がスキルを身につけて、地域で活かせるように様々なサポートを行っています!
例えば、専門資格取得のためのサポート制度。
こちらの対象資格は約30種類以上と業界の中でもトップクラスの対象資格をご用意しています。
挑戦する資格をより多くの中から選ぶことができるのが、なの花薬局の特徴です。
スキルをしっかり身につけて、地域の方の身近な存在としてご活躍いただけます!
薬剤師は就職難ではない!強みを作って就活を成功させよう
薬剤師の就職状況について「就職難かもしれない」と不安を持つ方もいますが、そんなことはありません。
薬剤師は薬局や病院だけでなく、ドラッグストアや製薬会社でも活躍でき、地域医療構想においても重要な役割を担っています。
国家資格を持つ薬剤師の需要は依然として高いです。
ただし、薬剤師の配置や需要には地域差があり、地域によって就職のしやすさに差があることも。
また、人口減少やAIの発達などを要因として、長期的には薬剤師の需要が供給を下回るという予測もされています。
しかし、優秀な薬剤師は常に求められています。
コミュニケーションスキルの向上や関連資格の取得などは、就職活動での強みになります。
これらを意識し評価される薬剤師になることで、希望の就職を実現しやすくなるでしょう。
なの花薬局では、薬剤師の就活に役立つ情報を随時発信しています。
薬剤師を目指す方や薬剤師の働き方について疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!