2024.09.04
薬剤師の知識
薬剤師の雇用形態とは?それぞれの特徴やメリット・デメリットも解説
目次
こんにちは!なの花薬局の柳澤です。
薬剤師として働く際、どのような雇用形態があるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回のコラムでは、薬剤師の雇用形態について解説。
正社員をはじめとした薬剤師の主な雇用形態とそれぞれの特徴、メリット・デメリットを紹介します。
薬剤師として就職を目指している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
薬剤師の雇用形態とは?メリット・デメリットも紹介
薬剤師の主な雇用形態には、「正社員」「契約社員」「パート・アルバイト」「派遣」があります。
それぞれの特徴と、メリット・デメリットをご紹介します。
正社員
正社員は、直接雇用で期間の定めのない雇用形態です。
勤務実績によって昇進や昇給の機会があり、福利厚生も充実していることが多いです。
収入が安定しやすく、同じ会社で腰を据えて長く働けるのがメリットでしょう。
責任のある仕事を任される一方で、仕事の状況によって残業や休日出勤、また働き方によっては異動・転勤がある場合もあります。
契約社員
契約社員は、契約期間と業務内容を限定し、会社と雇用契約を結んで働く雇用形態です。
異動や昇進、昇給、福利厚生などは会社の制度や規定などにもよりますが、正社員と比べて上限や制限があるケースも。
ただし、薬剤師の契約社員は福利厚生が充実していることが多いですよ。
契約1回につき働ける期間が最長3年、更新を含めても最長5年と、同じ会社で働ける期間に制限があります。
期間を限定して働きたい場合にはメリットになる反面、雇い止めになって職を失うリスクもあるため一つの職場で長く安心して働きたいという方にとってはデメリットになりやすいです。
パート・アルバイト
正社員と比べて、労働時間や労働日数が柔軟な雇用形態です。
有期雇用か無期雇用かは問わず、厳密にはパートとアルバイトを区別する定義もありません。
責任者などになることは少なく、正社員のサポート的な仕事に回ることが多いです。
ライフスタイルに合わせて働けるのがメリットで、短時間や少ない日数でも働くことが可能。
勉強や趣味、子育てなどに時間を使いたいという方におすすめです。
しかし、正社員と同じ時間を働いたとしても、福利厚生は正社員に比べて手薄な傾向にあることがデメリットでしょう。
派遣
派遣は、派遣会社が雇用主となる雇用形態です。
派遣会社と雇用契約を結び、薬局などの職場に派遣されて働きます。
給与や福利厚生、勤務形態などは派遣会社の管轄ですが、仕事の指揮命令系統は職場にあります。
契約により条件や業務内容が限定されているため、契約と違う条件や業務にならないことがメリット。
また、何か問題や要望がある場合は、派遣会社を通して交渉となるので話しやすい点もメリットでしょう。
一方で、期間の定めのある雇用形態で、同じ職場では原則最長3年までしか働けません。
同じ職場で長く働きたいという方にとっては、有期雇用はデメリットになってしまいます。
薬剤師の雇用形態を選ぶときの注意点
勤務形態が違うことにより、大きく異なる可能性があるのは福利厚生とキャリアプランです。
福利厚生が手厚いのはやはり正社員。
例えば産後休業や育児休業、介護休業などの制度が整っていれば、ライフプランに合わせて休みを取りながらも長く働けます。
また、正社員は一般的に昇進、昇給の機会も多いため、収入が安定しやすく、長期的なキャリアプランを立てやすいです。
教育研修制度や勉強会などの制度があればスキルアップの機会も増えるでしょう。
もちろん、給与制度や福利厚生、各種手当や制度などは会社によって異なります。
契約社員でも正社員とほぼ同じような福利厚生を用意しているケースもありますし、勤務時間や労働日数、労働条件によっても異なります。
雇用形態を選ぶ際には、給与体系や手当、福利厚生などを確認しましょう。
なお、派遣の場合は、派遣会社の給与体系や福利厚生が適用されますので、派遣元の条件を確認してくださいね。
薬剤師が活躍できる雇用の場とは?
薬剤師の主な就職先には、保険薬局や病院、ドラッグストア、製薬会社などがあります。
業務内容や働き方などそれぞれの特徴をご紹介します。
保険薬局
医療機関の処方箋をもとに調剤を行います。
近年は、かかりつけ薬局・薬剤師として服薬指導や相談、在宅医療への対応など、求められる役割が拡大しています。
給与は薬剤師の中では平均的な水準であることが多く、病院に比べると残業や休日出勤が少なく、長期的に働きやすい環境が多いのが特徴です。
病院
外来患者さまへの調剤は院外処方が一般的になっていますので、病院独自の薬剤師の仕事としては入院患者さまへの調剤や服薬管理・指導が特徴です。
チーム医療の一員として働き、同じ患者さまの長期的な健康管理に関わることができます。
また、医師へ処方箋を提案したり、救急救命の現場で薬を選択することも病院ならではの仕事です。
ドラッグストア
ドラッグストアでの薬剤師の主な仕事は、OTC医薬品の販売や健康相談などです。
最近では調剤薬局を併設している店舗も増加しており、薬剤師の活躍の場が広がっています。
お客さまからお聞きした症状をもとに適切なOTC医薬品等の販売やご提案の機会から、処方箋調剤だけでないやりがいを感じることもできます。
製薬会社
薬剤師の製薬会社への就職では、新薬などの研究開発職が人気。
そのほかにも医療従事者に医薬品の適正使用を説明するMR(医薬情報担当者)といった職種もあります。
薬学の知識を生かしながら医療の発展に貢献できる、魅力的な選択肢の一つでしょう。
薬剤師の就職先や働き方については、こちらのコラムでもさまざまな切り口から解説しています。
ぜひご覧いただいて、将来の働き方をイメージしてみてください。
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薬剤師は正社員からアルバイトまでさまざまな雇用形態で活躍できる!
薬剤師の雇用形態には、正社員、契約社員、パート・アルバイト、派遣の4つがあります。
正社員は安定した収入と充実した福利厚生が魅力で、契約社員は期間や業務を限定して働けるのがメリット。
パート・アルバイト、派遣は自分のライフスタイルに合わせて働ける点などがメリットです。
ただし、それぞれの雇用形態では福利厚生やキャリアプランが大きく異なる可能性があります。
会社によっても異なりますので、雇用形態や就職先を選ぶ際には給与体系や手当、福利厚生などをしっかり確認しましょう。
薬剤師の就職先として主なものには、調剤薬局、病院、ドラッグストア、製薬会社などがあり、それぞれ仕事内容が異なります。
薬剤師が活躍する場は多いので、自分がやりたい仕事や得意分野、ライフスタイル、キャリアプランに合わせた職場選びもしやすいでしょう。
なの花薬局の自己分析インターンシップは職場選びにおいて何を優先するか考えられる内容になっていますので、業界選択や職場選びで迷うという方はぜひ参加してみてください!
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薬剤師を目指す方や薬剤師の働き方について疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!