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2020.07.31

薬剤師の知識

薬剤師国家試験の勉強法は?勉強のコツや戦略を解説!

目次

こんにちは!なの花薬局の神森(じんもり)です。

薬剤師国家試験に向けて勉強を始めるといっても、何をどういう風に進めれば効率的に対策ができるのか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。

今回は、薬剤師国家試験のおすすめの勉強法やコツについてご紹介していきます。
とにかくコツコツ勉強することが大切ですが、今回ご紹介することを意識してより効率よく勉強に取り組み、知識を積み上げていってくださいね!


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薬剤師国家試験の概要は?まずは出題範囲や合格基準を知ろう

まずは挑む相手を知る、ということで薬剤師国家試験の概要をお伝えしたいと思います。
詳細は厚生労働省のホームページ「薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針」からもご確認いただけます。

1.出題範囲

「必須問題試験」と「一般問題試験」の2種類に分けられます。

必須問題試験は90問で構成され、5択から正しい答えを1つ選びます(1問1答)。
必須問題について、全問題への配点の70%以上の正答が必須となり、かつ、構成する各科目の得点が、それぞれ配点の30%以上が合格基準となります。

一般問題試験は薬学理論問題試験と薬学実践問題で構成されます。
薬学理論問題試験については全105問、薬学実践問題については全150問となり、合計255問で構成されています。

一般問題については、必須問題と違い足切りラインが存在しません。
しかし、必須問題と合わせて、合計で65%以上の正答が必要となります。

薬学理論問題試験は、正答の選択肢が1つではない形式や選択肢のすべての組合せから正答肢を選択する形式の問題が出題されます。

薬学実践問題は、実践の場で取り得る選択肢の中から、最も適切なものを選択する問題もあれば、明らかに誤りであったり、重要性が低い選択肢を選ぶ問題も出題されます。
また、添付文書などを活用することで解答を導くような問題も出題されています。

2.合格基準

簡単に合格基準について下記の通りまとめました。
全てを満たした場合のみ合格となります。

・相対基準による設定した合計点以上(参考:過去は65%以上)
・必須問題は、70%以上の正答で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上の正答
・禁忌肢は2問以下

禁忌肢について薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針より)
禁忌肢については、「公衆衛生に甚大な被害を及ぼすような内容」、「倫理的に誤った内容」、「患者に対して重大な障害を与える危険性のある内容」、「法律に抵触する内容」が該当するとされています。

薬剤師国家試験の勉強におすすめの問題集や参考書については「薬剤師国家試験の参考書や問題集のおすすめは?勉強法も紹介!」でもご紹介しています。
参考にしてみてくださいね!

薬剤師国家試験のおすすめの勉強方法はこれ!

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薬剤師国家試験の対策では、先ほどお話した出題範囲と合格基準を踏まえ、「合格」を勝ち取るための勉強をすることになります。
ですが範囲が広く情報量も膨大であり、暗記しなければならない事もあれば考察しなければならない事もあります。

勉強をするにあたり「何をすればよいか分からない」「効率的な勉強法を知りたい」という方はたくさんいらっしゃると思いますので、ここからはおすすめの勉強方法をお伝えしていきます!

1.薬剤師国家試験過去問を3回以上解く

やはり大切なのは過去問を繰り返し解くこと。
過去7年分を最低でも3回、可能なら4~5回は解く事をおすすめします。
理由として、過去10年間の国家試験から、約20%の類似問題が再出題されるからです。

私も過去問は繰り返し解きました。
解説がよくわからない問題があれば参考書を見返し、一つひとつ丁寧に理解できるまで何度も解き直しました。

過去問を解くことで次のようなメリットがあります。

・試験全体の雰囲気が分かる
・出題傾向が分かる
・自分の弱点が分かる
・解けるようになれば自信に繋がる

ただ、過去問を3回以上解き直すのには非常に時間がかかるため、余裕を持って計画的に勉強を進める必要があります。
ですので、「いつ頃から勉強を始めれば良いか?」と聞かれた場合は「今すぐ」と答えます。

国家試験の1年前、早ければ5年生の秋~冬あたりから手を付け始めることをおすすめします。
膨大な量を繰り返し解く事に時間が掛かりますし、何より急に勉強は始められません。
いきなり1日8~10時間の勉強をすることは難しいため、生活リズムを徐々に変更するためにも時間は必要です。

2.参考書を読み込む

過去問を解く中で、理解を深める際に参考書を用いますが、その時はあくまでサブ的な役割でした。
過去問を繰り返し解き、ある程度基礎がついてきたら参考書をメインとして読み込み、頭に知識を詰め込んでいきましょう。

ただ、読む・眺めるだけでは意味がありません。
読んだだけで勉強した気になってしまうのが一番よくないパターンですね。
蛍光ペンなどで線を引く、色付けする、これもあまり意味がありません。

ノートや紙にとにかく書くことが大切。
きれいに書く必要はなく、書きなぐって大丈夫です!
そしてその章に関して問題を解く、これを繰り返しましょう。

「インプットしてアウトプットする」ことで、読んだ内容をしっかり理解できているか、間違った問題はなぜ間違えてしまったのか把握することができます。

薬剤師国家試験勉強のコツは?戦略的に勉強を進めよう

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合格を目指すためには、かなり多くの知識を入れ込む必要のある薬剤師国家試験。
過去問を解いたり、参考書を読み込むことはもちろん大切ですが、できる限り効率良く、戦略的に勉強を進めていくことも大切です。

合格を手にするための、勉強のコツ・戦略をご紹介します。

1.正解率の高い問題を解けるようになる

膨大な量の過去問、参考書の情報を前にすると心が折れそうになりますが、ここで少しでも気分が楽になる情報もお伝えします。

幅広い知識が求められる薬剤師国家試験ですが、正解率の高い問題だけでも200問以上あります。
正解率70%以上の問題数は第102回で201問、第103回で197問、第104回で210問となって
いました。
さらに正解率60%以上の問題となると、合格ラインを超える250問近い問題数になります(第102回で251問、第103回で231問、第104回で252問)。

このことから、225問以上のクリアが一つの合格の目安でもあります。
薬剤師国家試験は難しい問題が解けなくても、正解率60%以上の問題だけで合格できるような試験であることが分かるかと思います。

正解率の把握のためには、是非薬ゼミ統一模試を受けてみてください。
模試を受けた後に返ってくる個人カルテ(成績表)には、点数だけでなく各問題の正解率が書かれています。
正解率の高い問題の中で、自分が間違えた問題が復習すべき問題だということが分かるため、これらを集中的に勉強することをおすすめします。

2.問題数が多い領域に多くの時間を割く

出題傾向を見ると、どの分野からも均等に出題されるわけではなく、病態・薬物治療・薬理・薬剤が大きなウェイトを占めていることが分かります。
薬剤師となって、医療現場に出た際に重要とされる分野から多く出題されています。

また、他の分野の問題であっても上述した分野の知識があれば解ける問題もあります。
つまり、多く出題される分野に対して勉強の時間を多く取ることが大事です。

将来、薬剤師として仕事をする際にも必要になりますし、学んだことは必ず活かされます。

3.必須問題対策の暗記カードを作成する

薬剤師国家試験の出題範囲の中で、特に暗記科目に分類される教科は、生物・衛生・薬理・病態・薬物治療・法規です。

また、必須問題は比較的得点を取りやすいため、暗記が重要になっていきます。
英単語を覚えた時の様に、暗記カードを作成してみてください。
手軽に見返すことができるため、移動中や空いた時間を有効活用でき、結果として必須問題の得点に繋がります。

暗記カードを用いて反復練習をし、記憶を定着させ、必須問題で8割以上得点が取れるようになると合格に近づくでしょう。

4.語呂で覚える

薬剤師国家試験でも、やはり覚えやすい語呂は積極的に使っていきましょう。
しかも語呂を覚えているだけで解ける問題は薬剤師国家試験の中にたくさんあります。

自分が苦手としている所は積極的に語呂を活用し効率的に勉強するのも良いでしょう。
Googleなどで検索をすると薬剤師国家試験のための語呂がたくさん出てくるので、是非探してみてくださいね。

5.試験時間に合わせて勉強する

薬剤師国家試験は当日の朝から始まります。
ですので、この環境に慣れるため日頃から朝早くから起きる事、勉強する事を習慣づけておくことを強くおすすめします。

また、人間の脳は午前中に効率よく働くため、その時間に難しい問題を解く事で回答まですぐにたどり着け、知識の定着も良くなります。

夜に勉強することが多いかと思いますが、夜は残念ながらどんどん効率が落ちていきます。
早寝早起きを心掛け、静かで集中できる朝に勉強することをおすすめします。

薬剤師の国家試験は戦略的な勉強法で攻略!過去問・参考書もフル活用を

薬剤師国家試験の対策は、まず試験の出題範囲や合格基準を知るところから。

合格にはどのくらいの正答率が必要なのか、どのような分野から問題が出題されるのかなど、勉強を始める前に把握しておきましょう。

今回ご紹介したおすすめの勉強法や勉強のコツは次にまとめておきます。

・過去問を繰り返し解き、参考書は読み込む
・早い時期から薬剤師国家試験に向けた勉強を開始する
・正解率の高い問題を解けるようにする
・問題数が多い領域に多くの時間を割く
・必須問題対策の暗記カードを作成する
・語呂で覚える
・朝型の習慣を身につける

もちろん、ご紹介した勉強法は一例で、勉強法に正解があるわけではありません。
ですが、早くから取り掛かり少しずつでも知識を蓄えていくことはとても大切です。
今回ご紹介した内容を参考にし、無事合格をつかみ取ってください!

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