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2024.02.29

薬剤師の知識

薬局薬剤師と病院薬剤師の違いを解説!向いている人の特徴も知ろう

目次

こんにちは!なの花薬局の柳澤です。

薬局と病院は薬剤師の勤務先としてメジャーですが、業務内容などは具体的にどう違うのでしょうか?

そこで今回のコラムでは、薬局薬剤師と病院薬剤師の違いについて解説。
薬局薬剤師と病院薬剤師の業務内容や必要なスキル、それぞれのメリットなどをご紹介します。

薬局と病院、どちらに就職しようか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

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薬局薬剤師と病院薬剤師の違い

薬局薬剤師と病院薬剤師は、薬の調剤や患者さまへの服薬指導、薬歴管理といった共通の業務もあるものの、それぞれ業務内容や取り扱う薬剤、必要なスキルなどに違いがあります。

業務内容

薬局薬剤師は、全国の医療機関から発行された処方箋を基に調剤を行います。
かかりつけ薬局として地域の患者さまと長く付き合いながら、健康管理の相談や助言を行うことも。
処方箋を必要としない一般用医薬品(OTC医薬品)の相談や提案を行うこともあり、接客業の側面もあります。

薬局やドラッグストアでは、商品の在庫管理や事務処理などの店舗管理が発生します。

また、在宅医療に対応している薬局では、患者さまの自宅へ訪問して服薬指導などを行うこともあります。

病院薬剤師は、病院の外来患者さまや入院患者さまに、それぞれの薬を調剤します。
注射剤や点滴、検査用の試薬などの院内製剤を調剤する業務は、病院薬剤師ならでは。
そのため、扱う薬剤も薬局薬剤師より多い傾向があります。

さらに、病棟業務では服薬指導や薬歴管理だけでなく、医師や看護師と治療における薬剤の相談や、病院内の薬の管理なども行います。
また、病院によっては救急救命業務や治験業務などにも携わり、入院患者さまの対応のために夜勤が発生することもあるでしょう。

患者さまへの対応

薬局はさまざまな医療機関の処方箋に対応しますので、薬局薬剤師は地域の患者さまに対応することになります。
かかりつけ薬局として長期的な信頼関係を築き、健康管理へのアドバイスやサポートを行えます。

一方で病院薬剤師が患者さまと接するのは、入院中や通院中など限られた期間となります。

必要なスキル

調剤においては正確性が必要なことはどちらも共通しています。

その上で、薬局薬剤師は患者さまを不快にさせない接客スキルや、体調や常備薬、服薬状況を聞き取るヒアリング能力、コミュニケーション能力などがより重要になります。

一方、病院薬剤師は医師や看護師と一緒に患者さまの治療にあたる、医療チームの一員です。
周りのスタッフと円滑に仕事を進めるためのコミュニケーション能力や、専門の病気やその薬剤に対する豊富な知識、理解なども必要でしょう。


薬局薬剤師・病院薬剤師のメリット

薬局薬剤師、病院薬剤師、それぞれどのようなメリットがあるでしょうか?
働き方ややりがいなどの面から考えてみましょう。

薬局薬剤師のメリット

薬局やドラッグストアは全国どの地域にもあり、業界全体としても求人募集が多いので、就職しやすいことがメリット。
選択肢が多ければ、その中から自分に合った職場や働き方を見つけやすいです。

企業にもよりますが、夜勤や残業が少ない、病院薬剤師よりも給与が高いといった傾向も。
正社員としての募集も多く、福利厚生がしっかりしている企業の薬局を選ぶことで、長く働き続けることができるでしょう。

また、かかりつけ薬局として地域の患者さまと長く付き合えるのは大きなやりがいです。
服薬指導や健康維持の助言を通して地域医療に貢献できます。

病院薬剤師のメリット

病院薬剤師は、医療現場で働く薬剤師。
他職種のスタッフとともに患者さまの治療に取り組み、薬剤からのアプローチが治療に効果を与えたときには、大きなやりがいを感じられるでしょう。

また、取り組みの過程で最先端の医療に触れ、さまざまな薬剤の知識を得られるのも大きなメリットです。
専門の科の研究や治験業務などでは、新薬の研究なども行うため、新しい治療法や予防法の研究などに携われることも、病院薬剤師ならではでしょう。


薬局薬剤師・病院薬剤師に向いている人の特徴

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「薬局薬剤師や病院薬剤師に、私は向いている?」と迷ってしまうこともあるでしょう。
それぞれに向いている特徴をまとめました。

【薬局薬剤師に向いている人の特徴】

  • 患者さまと長く関わり地域への貢献度を実感したい
  • 自身の健康やワークライフバランスを重視したい
  • 高収入がほしい

薬局薬剤師は接客業の側面も大きいですから、患者さまと積極的にコミュニケーションをとれる人は向いています。
地域の健康相談窓口の一つとして患者さまと長く関わることができ、地域への貢献度も実感しやすいでしょう。

また、さまざまな店舗や勤務体系の中から自分の希望する働き方を選びやすいです。
勤務先にもよりますが、病院薬剤師よりも給与が高い傾向にあるため、安定した暮らしで、自身の健康やワークライフバランスを重視したい方にも適しています。

【病院薬剤師に向いている人の特徴】

  • 専門領域の薬剤の知識を深めたい
  • 最新の医療に関わりたい
  • 夜勤でも問題なく働ける

病院薬剤師は、診療科ごとに専門的・最新の治療に携わることができ、チーム医療の一員として、さまざまな症例に立ち会います。
そのため、専門領域の薬剤の知識を深めたいという方に向いています。

治験業務に携わることができるのも病院薬剤師ならではで、最先端の医療に関わる機会も多いです。

夜勤は不規則な生活になりやすいですが、体力的に自信があり、昼間の時間も有効活用したいという方には適しているでしょう。

なお、「薬剤師の就職先とは?業務別の仕事内容や就職状況、選び方を解説!」のコラムでは薬剤師の就職先別の特徴や傾向などをご紹介しています。
こちらもぜひあわせてご覧くださいね。


薬局薬剤師と病院薬剤師の違いを知って適職を考えよう

薬局薬剤師と病院薬剤師は、調剤・服薬指導・服薬管理という部分は同じでも、具体的な業務内容や扱う薬剤などには違いがあります。

例えば、薬局薬剤師はかかりつけ薬局や地域医療の担い手として地域の患者さまの健康維持に携わっていく仕事で、コミュニケーションスキルが欠かせません。
一方、病院薬剤師は医療チームの一員として医療現場で患者さまの治療に携わる仕事で、専門的な知識や理解が不可欠です。

薬局薬剤師と病院薬剤師の、それぞれの特徴ややりがい、メリットなどを理解した上で、自分はどんな働き方が向いているのかぜひ考えてみましょう。

なの花薬局では、薬剤師の就活に役立つ情報を随時発信しています。
薬剤師を目指す方や薬剤師の働き方について疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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