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2022.05.31

薬剤師の知識

薬剤師の勤務時間は職場で異なる?勤務体系や休日についても確認!

目次

こんにちは!なの花薬局の風穴です。

医薬品を扱う薬剤師は、勤務時間に幅のある職業です。
勤める職場によって勤務の時間帯や残業時間は大きく異なります。

また、場合によっては固定勤務制やシフト制など、勤務体系に違いもあるでしょう。

薬剤師として長く働くためには、勤務時間や勤務形態についても理解しておくことが大切です。
そこで今回は薬剤師の勤務時間や勤務形態、さらに休日の傾向について詳しく解説します。

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薬剤師の勤務時間は職場でも異なる?

薬剤師の勤務時間は職場によって異なります。
基本の勤務時間だけでなく、残業時間や夜間勤務の有無も、職場によって違いがあります。

薬剤師の主な職場は「薬局」「ドラッグストア」「病院」「企業」の4つです。

それぞれの職場における勤務時間の目安を見ていきましょう。

薬剤師の勤務時間:薬局勤務の場合

薬局は、主に平日の日中に営業を行います。
そのため、薬剤師の勤務時間も平日の日中がメインです。

出勤は8〜9時頃、退勤は17〜18時頃になることが多く、途中1時間程度の休憩を挟むのが一般的な勤務パターンとなります。

ただし、薬局は地域の医療機関や患者さまの需要に合わせて開局するため、各薬局によって営業時間および薬剤師の勤務時間は異なります。
9時〜20時くらいの間で設定されていることが多く、実働は8時間程度となることが多いでしょう。

また、残業の有無は地域の医療機関の混雑具合によって異なります。
医療機関で診療を受ける患者数が多い時期には、薬局の薬剤師も残業が発生する場合もあります。

また、「かかりつけ薬剤師」として登録されている薬剤師は、患者さまからの連絡に24時間対応する必要があるため、夜間勤務が発生する可能性もあります。

薬剤師の勤務時間:ドラッグストア勤務の場合

ドラッグストアは、薬局と比べて営業時間が長くなります。

午前中から夜21〜22時頃まで営業している店舗が多く、中には24時間営業のドラッグストアも存在します。
定休日も基本はありません。

このような長い営業時間の間、店舗内に薬剤師を常駐させるため、ドラッグストアでは薬剤師の勤務時間をシフトで管理するのが一般的で、早番・遅番に分かれて実働8時間で組むことが多いです。

ただし、ドラッグストア勤務の薬剤師は、ドラッグストアのスタッフとして接客や品出し、レジ打ちなども行います。
その日の業務量によっては、残業が発生することも予想されます。

また、薬局併設ドラッグストアでは調剤の受付は夕方には終了しますが、その後もOTC医薬品の販売は続くため、その後の勤務もあります。

さらに深夜営業や24時間営業を行っているドラッグストアでは、薬剤師の夜間勤務が必要になる場合もあるでしょう。

薬剤師の勤務時間:病院勤務の場合

病院勤務の薬剤師の勤務時間は、勤める病院によって大きく異なります。
外来診療のみの病院・クリニック勤務の場合であれば、病院・クリニックの営業時間である平日の日中、つまり午前8〜9時頃から17〜18時頃までが勤務時間となることが多いです。

一方、入院施設や夜間救急がある病院では、24時間調剤に対応できる体制が必要です。
そのため、薬剤師にも夜間勤務や当直が発生します。

具体的には日勤と夜勤の「二交代制」、または日勤と準夜勤、深夜勤の「三交代制」でシフトを回すことになります。

残業については、診療に訪れた患者数や人員の状況などによって発生する可能性があります。

薬剤師の勤務時間:企業勤務の場合

企業で働く薬剤師は、その企業の正社員と同じ勤務時間で仕事を行うことが多いです。

ただし、MR(医薬情報担当者)として働くのか、研究職として働くのか、薬剤管理を担うのかなど、仕事内容によって勤務時間や残業時間には違いがあります。

営業職であるMRや繁忙期のある薬剤管理職であれば、残業が発生することが多いかもしれません。
研究職であれば、フレックス制により勤務時間が決まっていないこともあります。

企業勤務の薬剤師の場合、夜間勤務はほとんどありません。

薬剤師という職業は、勤務時間だけでなく仕事内容も就職先によって異なります。
薬剤師の就職先やその仕事内容については、下記のコラムでも詳しくご紹介しています。
薬剤師の仕事内容をご紹介!薬剤師になるための条件や魅力も知ろう!
薬剤師の就職先とは?業務別の仕事内容や就職状況、選び方を解説!


薬剤師の勤務体系は?

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薬剤師をはじめとした労働者の労働時間については、法定労働時間および所定労働時間というものが定められています。

法定労働時間とは、労働基準法で定められている「労働時間は原則1日8時間、1週間で40時間」という労働時間の決まりのことです。

この労働時間を超過した労働については、事業主は労働者に対し、労働単価25%増しの割増賃金を支払う必要があります。
所定労働時間は、各企業で就業規則として定められている労働時間のことを指し、基本的には法定労働時間内で設定されています。
(※労働が所定労働時間を超過しても、それが法定労働時間に収まる範囲内であれば、割増賃金ではなく、残業した分の賃金のみの支払いが認められています)

薬剤師の勤務体系は、この法定労働時間および所定労働時間に準じて決められています。

では、薬剤師の勤務体系について説明しましょう。

薬剤師に多い勤務体系

薬剤師の勤務体系は、主に「固定制」「シフト制」「フレックス制」「変形労働時間制」の4種類に分けられます。

それぞれ勤務先によって取り入れている勤務体系は異なるので、採用されていることの多い勤務先についてご紹介します。

固定制

固定制とは、勤務時間や曜日が固定で決まっている勤務形態のことです。
例えば、平日(月〜金)9時〜18時までの勤務で土日は休みといったような働き方が、固定制にあたります。

固定制は薬局の薬剤師に多い勤務形態で、規則正しい働き方ができる点が魅力です。

シフト制

シフト制とは、勤務時間や曜日が定まっていない勤務形態を指します。

例えば、日曜は早番で9時〜18時勤務、火曜は遅番で12時〜21時勤務というように、日によって変わる勤務体系がシフト制です。

シフト制は、薬局やドラッグストア、病院勤務の薬剤師に多い勤務形態です。

フレックス制

フレックス制とは、働く人が自分で出勤時間や退勤時間を決めることができる制度です。
定められた総労働時間さえ満たせば、勤務時間を自由に決められる柔軟性の高い働き方として、フレックス制を採用する会社は増えています。

薬剤師の場合は、企業の研究職などでよく採用されています。

ただし、フレックス制については、法定労働時間を超えた労働に対する割増賃金の扱いが通常と異なるので注意しましょう。

変形労働時間制

変形労働時間制とは、時期によって労働時間が変わる勤務体系のことです。

変形労働時間制では、労働時間を月単位または年単位で考え、平均した労働時間が法定労働時間を超過しないように調整します。

時期によって業務量に差がある店舗や病院で採用されることがあります。
繁忙期の長時間労働に対し、他の期間の労働時間を短くすることでバランスをとります。


薬剤師の休日についても知っておこう

労働基準法では、「少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えること」が定められています。
そのため、薬剤師の職場でも、この基準に基づいた休日取得が行われています。

薬剤師の場合は、月に1回以上週2日休みがある「週休2日制」が採用されることが多いです。

ここからは、薬剤師の休日の傾向について職場別にご紹介します。

薬局勤務の薬剤師の休日

薬局勤務の薬剤師は、日曜・祝日が休日になることが多いです。
日曜や祝日は病院やクリニックが休診となるためです。

その他の休日取得は、他の薬剤師との調整次第になります。

ドラッグストア勤務の薬剤師の休日

ドラッグストア勤務の薬剤師はシフト制であることが多く、休日の曜日も決まっていないことがほとんどです。
「土日・祝日は必ず休む」という希望は難しいですが、ある程度休日の希望を反映させることはできるでしょう。

病院勤務の薬剤師の休日

病院は日曜・祝日が休診であることが多いので、病院勤務の薬剤師も日曜・祝日が休日となるのが一般的です。

ただし、入院施設や救急がある病院では、日曜・祝日でも勤務は必要で、平日に代休を取ることになるケースもあります。

企業勤務の薬剤師の休日

企業勤務の薬剤師の場合、休日はその企業の正社員と同じ扱いになります。
基本は暦通りの完全週休2日制で、土日祝日は休日となることも多いです。


薬剤師の働き方については、「薬剤師の一日の流れやスケジュールは?実際の働き方をイメージしよう!」もご参考ください。

このように、薬剤師の勤務時間や勤務体系、休日は職場によって異なります。

ちなみに、なの花薬局では、労働基準法に準じた「1ケ月単位の変形労働時間制(週40時間以内シフト)」を採用しています。
また、希望に合わせて3つの勤務区分から選んで勤務することができますので、ワークライフバランスを確保しながら薬剤師として勤務することが可能です。

3つの働き方については、下記を参考にしてみてくださいね。
採用情報詳細|新卒採用|なの花薬局 (nanohana-ph.jp)


薬剤師の勤務時間は職場によって異なる!希望に合った勤務先を探して

薬剤師の勤務時間や勤務体系は、職場によって異なります。

薬剤師の職場は主に「薬局」「ドラッグストア」「病院」「企業」の4つに分けられ、それぞれの職場で営業体制と法律に準じた勤務時間や勤務体系が定められています。
また、休日も職場によって異なります。

薬剤師として勤務する職場を探す際には、その職場の勤務時間や勤務体系、休日を調べ、自身の希望や目指すライフスタイルとマッチしているか確認することも大切です。

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