2022.07.01
健康コラム
予防が肝心!身近に潜むおうちの食中毒対策
令和3年の都道府県別食中毒発生件数は1位が北海道、2位が東京都、3位が神奈川県です。
また食中毒が1番多く発生しているのは飲食店ですが・・・2番目に多く発生しているのは家庭です。
飲食店での食事が原因と思われがちですが、毎日食べている家庭の食事でも発生しています。
家庭での発生では、症状が軽度の場合や発症する人が1人や2人のことが多いことから、風邪や寝冷えなどと思われがちで、食中毒とは気づかれず重症化することもあります。
家庭での食事作りでのポイントを食中毒予防の3原則「付けない、増やさない、やっつける」の考え方をもとにご紹介します!!
① お買い物~冷蔵庫まで
お買い物のときは、できるだけ新鮮なものを選びましょう。
例えば肉や魚は賞味期限を確認し、お肉はドリップと呼ばれる肉汁が染み出していないか、お魚は目が澄んでいたり、切り身でも潤いがあるかを良く選びましょう。移動中は、肉・魚類から漏れる汁が、生で食べる野菜など他のものに付かないように、肉や魚は小袋に分けて包みましょう。またテイクアウトやデリバリーでは、調理してから食べるまでの時間が長く、気温の高い時期は特に食中毒のリスクが高まります。ご自宅に届いたら、常温保存はせず、できるだけ早く食べましょう。テイクアウトの際は保冷バッグや保冷剤を持参しましょう。お弁当を手作りする際は、おかずやご飯は冷めてから詰めるようにしましょう。
① 調理~食べるまで
調理するときは、生で食べる野菜などを先に調理し、その後に加熱する肉や魚を扱いましょう。できれば包丁とまな板を肉用・魚用・野菜用に分けるか、その都度熱湯で消毒すると安心です。お肉やレバーなどの内臓は、よく加熱して食べましょう。加熱するときは、中心が75℃以上で1分以上加熱します。75℃というのは、お肉の色が赤から茶色に変わり、卵が固まる温度です。
① 片付け~余りもの
食べ終わった食器は放置せず、すぐに洗いましょう。放置している間に細菌が増殖し、次の調理時に感染する危険があります。使った調理器具や布巾は、熱湯をかけたり、薄い漂白剤につけ、殺菌すると安心です。余りものを保存するときには、食べる時に使った唾液のついた箸ではなく、きれいな器と箸をつかいましょう。そして余りもの食べたときに、少しでも怪しいと思ったら、食べるのをやめる勇気も必要です。
食中毒の原因には細菌、ウイルス、寄生虫などさまざまあり、食べてから症状が出るまでの期間やその症状、また予防方法も異なります。また、急な下痢や嘔吐の症状は食中毒以外の原因がある可能性もあります。
LINE公式アカウント『つながる薬局』では、薬剤師や栄養士に急な体調の変化をLINEで相談できます。
詳しくは、各店舗までお問合せください。
https://www.nanohana-ph.jp/service/line.php
▼おすすめレシピ
<根菜としらたきのスパイシー炒め>
食中毒予防には抗菌、防腐作用に優れた香味野菜や香辛料の活用がおすすめです。
株式会社なの花東日本 若園 叶恵(管理栄養士)
●なの花薬局では管理栄養士による栄養相談を行っています。ぜひご利用ください。
栄養相談対応店舗を探す
●来局が難しい方は、メールによるワンポイントアドバイスもいたします。
メールによるワンポイントアドバイスを申し込む