2023.02.01

健康コラム

2月 健康コラム「高血圧を放っておかないで」

高血圧患者の33%は自分が高血圧であることに気づいていないと言われています(2017年国民健康・栄養調査より)ご自身の血圧ご存知ですか?

・血圧って何?
血圧とは全身に血液を送る時に血管を押し広げる圧力の事を言います。心臓はポンプのように筋肉(心筋)が伸びたり縮んだりして、体の隅々まで血液を送る役割をしています。血液を送り出すときに心筋がギュッと縮む時の最も高い血圧を「収縮期血圧」、心臓に血液が戻るときの最も低い血圧を「拡張期血圧」と呼びます。
①高血圧の診断基準.jpg・どうして高血圧になるの?
高血圧は大きく分けて、原因がはっきり特定できない本態性(ほんたいせい)高血圧と、原因がはっきりわかっている高血圧の2つに分けられます。日本の高血圧患者の80~90%は、本態性高血圧と言われています。

・血圧は常に変動している‼
血圧は、自律神経の働きによって調整され、心臓の動きに合わせて変化しています。成人の心臓は握りこぶしくらいの大きさで、1日に10万回以上も拍動しています。いつも一定ではなく変動していますので、 下記の測定時の条件を参考に、測定と記録を習慣づけ管理しましょう。

②血圧測定時の条件.jpg
・食事療法で高血圧を改善するには⁉
④減塩.jpg③減塩調味料.jpg
薄味に調味し、塩分をとり過ぎない。
1日男性 7.5g/日未満 女性6.5g/日未満
高血圧の方は1日6g未満を目標にしましょう
しかし、毎日の食生活の中で減塩するのは難しいですよね。そこで、お勧めなのが、減塩商品です。様々な減塩調味料【味噌・醤油・塩・ダシの素など】が、商品化されているので上手に取り入れると良いでしょう。
詳しくはからだPlus:減塩で高血圧予防をご覧ください。 
https://www.nanohana-ph.jp/plus/post-19.php

⑤お薬.jpg
薬剤師から説明された用法・用量を守るようにしましょう。
定期的に受診し、改善したからといって自己判断で薬は止めたりしないでください。
・のみ忘れ防止のヒント:携帯電話にお薬を飲む時間のアラームをセットして、飲み忘れが無いようにする
・お薬カレンダーを活用:お薬をカレンダーにセットすると、お薬を飲んだか?確認が出来る

⑥運動.jpg
適度な運動を習慣的におこなう事で、高血圧の改善に期待が持てます。
瞬発力を出すスポーツよりも、サイクリングやウォーキング等の有酸素運動がお勧めですが、安全のために、かかりつけ医に相談して実施するようにしましょう。
⑧サイレントキラー.jpg
他にも、【 日常生活の注意点 】があります。
◆温度変化 ◆タバコ・アルコール ◆ストレス ◆便秘 ◆睡眠不足など...

⑦自覚症状.jpg
高血圧による合併症:リスクの高まる病気が潜んでいます
高血圧は、自覚症状を伴わず進行し、気付かないうちに動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳卒中などの生命に関わる疾病を引き起こす要因と言われています。
⑨合併症.jpg

食事や生活習慣、生活環境の改善で、血圧を下げるための見直しをしていきましょう。


参考:高血圧治療ガイドライン 2019
一般向け「高血圧治療ガイドライン2019」解説冊子 高血圧の話


株式会社なの花西日本 吉田 満由美(管理栄養士)



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