2023.11.01
健康コラム
11月健康コラム: よく聞く『栄養バランスの良い食事』ってどういうこと?
皆さん、「食事の栄養バランスを考えましょう」という言葉を耳にすることはないでしょうか。
耳にするだけではなく、サプリメントや健康食品などの商品にも下の方に小さく、「食生活は主食、主菜、副菜を基本に、食事をバランス良くお召し上がりください」といった表記を目にしたこともあるのではないでしょうか。
実際に特定保健用食品・栄養機能食品には「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。」の表示を義務づけることが決められています。
今回はこの『栄養バランスの良い食事』についてご説明します。
○『栄養バランスの良い食事』とは
この図のように主食、主菜、副菜が揃っている食事のことを表します。
★主食(ご飯の仲間)→炭水化物が主成分で、エネルギー源となります。
例)ごはん、パン、麺類、餅、いも、かぼちゃ、栗、小豆、とうもろこし等
※いもやかぼちゃは副菜でもありますが、炭水化物が多いため主食の役割も果たします。
体重や血糖値などの検査値が気になる方は、主食として考えましょう。
★主菜(肉・魚の仲間)→たんぱく質の供給源で、筋肉や骨の材料になります。
例)肉、魚、卵、豆腐、納豆等
※油を多く含む部位は高エネルギーなので、量に注意しましょう。
★副菜(野菜の仲間)→体の調子をととのえる働きのあるビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれ、骨や筋肉の合成を助けます。
例)野菜、きのこ、海藻、こんにゃく
普段のご自身のお食事の内容は、栄養バランスがとれているでしょうか?
ぜひ、普段のお食事の内容を思い返していただき、バランスがとれているかどうかお考え下さい。
『栄養バランスの良い食事』をとることが大切な理由は多くありますが、
ここでは1つだけ紹介させていただきます。
○『栄養バランスの良い食事』が大切な理由~食後の血糖値の上がり方の違い~
こちらの図は食後の血糖値の上がり方を表した図です。
忙しい朝ご飯に菓子パンやおにぎりだけで食事を終わらせていませんか?
食べている量は少ないですが、グラフの赤線のように主食のみでの食事は食後の血糖値が1番上がりやすいです。
主食、主菜、副菜が揃った食事の場合、グラフの緑線のように食後の血糖値は緩やかに上がります。
栄養バランスが乱れた食事を続けていると、生活習慣病の原因の1つになることもありますので
『栄養バランスの良い食事』を心掛けて生活していただければと思います。
「そんなに用意できない!」、「主食、主菜、副菜を作るのは難しい...」と感じる方も多いと思います。
私自身、忙しい朝にご飯、焼き魚、お浸しといった食事を用意することは難しいので食パンにスライスチーズをのせて、前日用意したゆで卵1個と、冷凍ほうれん草を電子レンジで解凍して食べています。
難しく考えずに、できる範囲で『栄養バランス』を考えていただければと思います。
「少しでも良くしたいけど、どういうやり方がいいのかわからない!」という方がいましたら
ぜひなの花薬局の管理栄養士にご相談ください!
一人一人に合ったアドバイスをご提案させていただきます^^
からだPlus 「糖尿病」血糖コントロールの食事のポイントをあわせてご覧ください
https://www.nanohana-ph.jp/plus/post-29.php
〈参考〉 厚生労働省HP「食生活指針」より
「ライフスタイル改善の成果を導くエンパワーメントアプローチ メタボリック症候群と糖尿病の事例をもとに-」安達美佐 他 朝倉書店(2017)より
株式会社なの花北海道 白木 咲妃(管理栄養士)
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