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2021.03.12

薬剤師の知識

新卒薬剤師の内定後の流れは?準備するものや書類、過ごし方も解説

目次

薬学生の皆さん、こんにちは!なの花薬局人事部の湯田です。

内定が決まって、就職活動は終わり!と考えていらっしゃる方もいるかもしれません。
しかし、実際には薬学生が内定後にやるべきことはたくさんあります。

今回は、内定から入社までの流れや、準備すべきもの、必要書類、入社までの過ごし方について解説します。

内定後に何をしたらいいの?という不安を解決して、自信をもって入社の日を迎えられるよう、しっかり準備しておきましょう!

※本ブログでは、内定/内々定について、全て"内定"という表現で書かせていただきます。

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新卒の薬剤師の内定後の流れは?内定から入社までのスケジュール

大学の就職ガイダンスや合同企業説明会での講座、手探りで参加し始めたインターンシップなど、自分の将来を漠然と考え始めてから早いもので1年以上。やっと手にした内定は本当に嬉しいものですよね!

解放されて遊びに行ったり、就活中に集めたたくさんの会社案内を捨てたり、早まる気持ちは分かりますが、入社日を迎えるまでは気を抜いてはいけません。万全の準備を行って、社会人生活をスタートしましょう。

それでは、具体的な内定や内定後の流れはどのようになっているのでしょうか?
順番にご紹介していきます!

1)内定通知を受け取る

面接が終わった後、各企業のスケジュールで内定の連絡があります。
内定を出す時期は面接時に伝えられることが多いので、そのスケジュールは必ず覚えておきましょう。

基本的に合格の場合はまず電話があり、後日内定を通知する書面が送られてきます。
日中帯は授業や研究などで企業からの電話を取れない場合も多いかと思いますので、面接後の不在着信には気をつけて、できるだけ早めに折り返すようにしましょう。

また、書類は書留郵便など受け取りの確認を求められることが多いため、ポストに不在票が入っていた場合は早めに再配達を手配してくださいね。

2)内定を承諾する

内定を正式に受ける場合は、内定を承諾する旨を企業に伝えましょう。

その場合に提出を求められるのが「内定承諾書」で、一般的には内定通知書に同封されていることが多いです。
入社を心に決めている場合は速やかに提出の準備をしましょう。

逆に、まだ内定を承諾するかどうか決めかねている人は、人事担当者に悩んでいる旨を相談した上で「いつ頃までに提出できそうか」をお互いに決めておくと良いと思います。

内定承諾書の提出が求められる時期は企業によって様々ですが、一般的に薬局やドラッグストアの場合は6月末ごろが多いです。

もし選考が夏~秋に差し掛かる病院の選考試験を受けたり、公務員試験を受けたりした上で入社を検討したい場合は、正直に企業担当者に「どこを受験するのか」「結論を出すのにいつ頃までかかるのか」を伝えておくことがおすすめです。

それぞれの企業には翌年の人員計画があり、待ってもらえるかどうかは各企業により対応が異なります。
人事担当者と連絡を取り合った上で進めるようにしましょう。

3)内定承諾書を提出する

内定を承諾し翌年の入社を希望する場合は、「内定承諾書」に記入・捺印をして返送します。

内定承諾書には、「正当な理由なく入社を拒否しないこと(内定辞退をしないこと)」や、「卒業延期・国家試験不合格の場合の対応」、「犯罪・病気など内定が取り消される事項」などが書かれていることが多いです。

1つ1つの項目に目を通した上で承諾しましょう。

また、このタイミングで勤務条件などの明細について確認を求められる企業もあれば、各種証明書などの提出が求められる企業もあります。
いずれも企業の指示に従って準備を進めてください。

4)お世話になった方へ報告する

内定承諾書を提出した(相手が受領した)ら、あなたと企業との間には労働契約が成立したと見なされます。
つまり、大学卒業後の次の所属が確定したこととなります。

ご両親や大学の先生、就職活動中に相談に乗ってくれた方など、もしお世話になった方に報告するのであれば、内定承諾後のこのタイミングで伝えることがベターです。

報告方法に正解はありませんので、対面・電話・手紙・メール・SNSなど、相手との関係性に合ったものを選ぶように心がけましょう。

ちなみに、忘れがちなのが大学の就職課(キャリアセンター)への報告です。
大学により報告方法が異なりますが、予め報告するよう求められている場合は速やかに報告するよう心がけましょう。

5)内定者フォローの機会を活用する

内定後は、各企業が様々な方法でイベントを行っています。

一般的には4~6月頃に内定者向けの懇親会が実施されることが多いですので、前向きに参加してみましょう。社員との交流の中で会社の雰囲気(社風)を知ることができたり、将来の同期と繋がったりすることができます。

他大学の友だちを増やすチャンスでもありますので、仲良くなった方が居ればSNSの連絡先を交換してみてください。
結果的に卒業試験・国家試験を乗り切るためのモチベーションにも繋がるはずです。

ちなみに、内定承諾をしていない場合でも懇親会に参加できるケースがほとんどですので安心してください。
何より懇親会は会社案内やホームページに載っていない情報を肌身で感じられる機会です。
迷っている企業がある場合は、この懇親会後に、自分がこの会社の一員として働くイメージが持てるかを一つの判断材料にするのも良いかと思います。

また、企業によっては国家試験合格のためのサポート制度を提供しているところもあります。
大手薬剤師国家試験予備校の講座を開いていたり、e-learningが無償で提供されていたりします。

内定承諾後など各企業によって条件がありますが、利用できる場合は必要な手続きを進めておきましょう。

その他にも、バーベキューやボーリングなど、内定者同士が集まれるお楽しみイベントが用意されているところもあります。
メールやSNSなど、内定者向けの情報がどこで発信されているかを把握した上で、定期的に確認をしておくことをおすすめします。

6)内定式に参加する

さて、10月に入ると内定者最大のイベント「内定式」が開催されます。
8月中旬~9月上旬には、企業から内定式の案内が届くかと思いますので、見逃さないようにしましょう。

内定式は翌年入社する新入社員の顔ぶれが揃う大事な機会ですので、大学のテストなど余程の理由が無い限りは、必ず参加するようにしてください。
特に内定式では、日ごろなかなか会うことのできない企業のトップや役員の人柄を感じたり、実際に話をしたりすることができます。
無理に背伸びをする必要はありませんが、入社する前に気になることがあれば遠慮せず聞いてみましょう。

※企業によっては、内定式後のタイミングで初めて「内定承諾書」の提出を求められるケースもあります。

7)卒業試験・国家試験に合格する

さて、ここまで終われば、後は必要な試験に合格するのみです!
大学卒業後のことも気になるかもしれませんが、卒業試験・国家試験前は余計なことを考えず、とにかく目の前の試験のことだけに集中しましょう。

国家試験が終了したらまずは「自己採点」。
試験の手ごたえによっては自己採点から目を背けたくなる気持ちは分かります。
しかし、あなたにとっても内定先の企業にとっても、次に向けたスタートを切るために必要な情報です。

企業側の話をすると、内定者の自己採点結果を基に4月からの新入社員人数を割り出し、配属調整や新人研修の準備をするために大事な情報となります。
報告の締切が非常にタイト(一般的に2~3日以内)ですので、忘れないように対応しましょう。

その後、入社に向けた必要な手続きについては、全て企業担当者からご連絡がありますよ!

新卒の薬剤師が内定後・入社までに準備しておくものや必要書類

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さて、入社にあたり必要な書類や事前に準備しておくものにはどのようなものがあるでしょうか?

1)事前に揃えておくべきもの

スーツ

就活時、多くの方が上下1着で乗り切っているのではないかと思います。
内定先の服装規定にもよりますが、もし1着しか持っていない方は、最低でももう1着(計2着)揃えておきましょう。
もしサイズが合わなくなってしまった場合は、適宜新しいものを準備してくださいね。

日常的にスーツを着る仕事(MR・公務員など)の場合は、入社時に最低3~4着はあった方が良いです。
逆に、薬局・ドラッグストア勤務の場合は、基本的に白衣を着ることになりますので、新人研修参加の時のスーツの着回しができれば十分かと思います。

シャツ・ブラウス

まずは入社後の服装規定について確認してみましょう。

勤務の際にシャツ・ブラウスの着用が必須となっている場合は、1週間分5枚は最低でも揃えておいてください。毎日洗濯したとしても、同じものを頻度高く着ていたら痛みも早いです。
5枚あれば、突然ボタンが取れたり雨に打たれたりなど、急なトラブルにも対応が可能です。

購入する際はカラーシャツや柄の派手なものを避け、とりあえず無地や白色のものを選びましょう。
入社後、周りの先輩たちの着ている服装を見て、「どこまでOKか」を少しずつ把握しながら色物・柄物を取り入れていくのがおすすめです。

薬局・ドラッグストア勤務など、白衣・ケーシーなどのユニフォームがある場合も、下にシャツ・ブラウスの着用が必要か等、インナーの規定には注意しましょう。

革靴・パンプス

就活後、履く機会の少なくなった革靴やパンプスの状態を確認してみましょう。
革が痛んでいたり、靴底がすり減っていたりするなど、入社式を迎えるにあたり相応しくない場合は、新しく新調することをおすすめします。

名刺入れ

こちらも社会人をスタートする上で準備しておきたいものの1つです。
就活中に名刺を使っていらっしゃった方であればお使いの名刺入れがあるかもしれませんが、まだお持ちでない方はこの機会に揃えておいた方が良いでしょう。

もしこれから購入される方は、名刺入れの中が最低でも2つに分かれておりご自身の名刺と受け取った名刺を分けて管理できる方が望ましいです。
素材は革でも金属でもどちらでも良いと思いますが、入社する業界や会社により相応しいものを選びましょう。

私は10年以上同じ名刺入れを使っています。名刺入れは、手入れをすれば非常に長持ちするグッズの一つです。この機会にお気に入りのものを購入してみてはいかがでしょうか?

カバン

入社後は書類やノートPC(タブレット端末)などを持ち歩く機会も多いかと思います。最低でもA4サイズの大きさが入る大きさのカバンを準備しておきましょう。

最初からブランドバッグで揃えるよりも、まずはビジネスシーンで実用的なものを購入し、仕事をしていく中で自分に合ったサイズや必要な機能を取捨選択していくのがおすすめですよ。

文房具

業務上必要なものは入社時に支給されるところも多いですが、手帳、ボールペン、クリアファイルなど、最低限のものは取り揃えておきましょう。

ちなみに、薬局勤務の場合は、鑑査の時に印鑑(シャチハタ)を使います。
こちらは企業側で準備してくれるところが多いですが、ご自身で購入する必要があるかについては入社後でOKですので確認してみましょう。

その他

男性はネクタイ、女性はストッキングなど服装規定により準備するべきものが異なっています。
いずれも1週間(5着分)はストックがあると安心して使えますよ。

2)提出書類について

これは各企業によりまちまちですが、一般的には以下の中からいくつかの書類の提出が必要です。
提出時期も入社前に準備が必要なものもあれば、入社当日や入社後でOKなものもあります。

  • 卒業証明書
  • 成績証明書
  • 健康診断書
  • 年金手帳
  • 雇用保険被保険者証
  • 薬剤師免許申請に必要な書類一式
  • 雇用契約書
  • 誓約書
  • 扶養控除申告書 など

3)住居・通勤の準備

ご自身が希望した勤務区分の規定によっては、入社前に新たな配属地への引越しが必要な場合があります。
新居の手配や引越し手続きについて、担当者の指示に従い準備を整えましょう。

現在の住所の退去期限が迫っている場合は事情について担当者に伝えた上で、家具や荷物をどのように扱うかについても指示を仰ぐことをおすすめします。

借上社宅制度を利用する場合、新居の手配は企業側がしてくれることが多いですが、水道・電気・ガス・火災保険などご自身で申し込みが必要なものもあります。事前に確認しておくと良いでしょう。

配属が決まったら、通勤経路の確認も必要です。公共交通機関の場合は定期券の購入、車通勤の場合は車の購入、駐車場の契約などについても準備しておきましょう。

4)身だしなみチェック

入社前の最後のチェックを行いましょう。

特に髪型は第一印象を左右します。
美容室・理容室に行き、男性であれば耳に髪がかからない程度のさっぱりとした髪型に。
女性の場合は、髪の色が明るすぎないか、髪は傷んでいないか、また、髪が長い場合はどのように結ぶかなど考えておきましょう。

また、爪も短く切りそろえ、マニキュアをする場合も透明がベターです。
いずれも入社前に身だしなみの規定が分からない場合は、まずはビジネスマナーの範囲内でより無難な選択をした方が良いと思います。

内定後から入社までの過ごし方は?新卒薬剤師の心得

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さて、質問です。
内定後から入社までの間で、人事担当者が薬学生に一番期待していることは何か分かりますか?

それは、「卒業試験・国家試験に合格すること」です。(これに尽きます!)

どれだけ優秀で素敵な内定者を採用したとしても、最終的に国家試験に合格しなければ翌年の戦力としての人員計画の見直しを余儀なくされますし、場合によっては内定を継続しないことにも繋がります。

そのため、企業側から薬学生の皆さんに過度に何かをお願いすることはありません。

まずは、日ごろの研究やテストを頑張り、必要な単位を漏れなく取得し、卒業試験を突破し、最終的に国家試験でボーダーの点数を超えること、それに"全集中"して欲しいと思っています。

他の業界であればPCスキルの向上や業界知識などの習得などを求められる企業もあるかと思いますが、薬学生の場合は入社した後に習得すれば大丈夫ですよ!

それでも、入社前の過ごし方が気になる!アドバイスが欲しい!という方もいらっしゃると思います。
そんな方は以下の3つを実践してみてはいかがでしょうか?

1)とにかく遊ぶ

社会人生活が始まると、年末年始や夏季休暇以外は基本的に週5日働く日々が続きます。
大学時代に中の良かった友だちとお休みを合わせるだけでも一苦労だったりしますし、ご家族と過ごす時間も少なくなってしまう方が多いです。

そのため、時間のある今だからこそ、入社前にやりたかったことを全てやり切ってみませんか?
きっと国家試験勉強の中で我慢していたことがたくさんあると思います。
美味しいご飯を食べに行ったり、観たい映画を見たり、ショッピングしたり、ゲームをしたり、旅行に行ったり・・・。

できればやりたいことは全てやり切った!という達成感や解放感の中で、新たに社会人生活をスタートする方が精神衛生上良いですし、前向きに仕事に取り組むことができます。

試験合格から内定までの貴重な1か月間は、是非有意義に過ごしてくださいね。

2)運転免許を取る

薬学生の方は運転免許を持っていない方も多くいらっしゃいますが、入社前の期間を利用して、普通自動車の運転免許を取ってみてはいかがでしょうか?

車が運転できるようになると、通勤やプライベートで移動できる幅が広がるだけでなく、例えば薬剤師の在宅訪問などで車を使う機会があった場合に重宝されます。そして何と言っても写真付き身分証明証として頻繁に利用できるのはメリットが大きいです。

取得には20万円〜30万円程度ほどかかりますが、合宿型であれば2週間で取得できるところもあります。
入社後に勤務しつつ自動車教習所(ドライビングスクール)に通うのも大変かと思いますので、お時間に余裕のある方はこの時期がおすすめです。

3)部屋を整える

新しい社会人生活を前向きにスタートさせるためにも、個人的におすすめなのが自分の部屋を整えることです。

大学時代に使っていたテキストを後輩に譲ったり、配布されたプリントを捨てたり、着なくなった服や使わなくなった雑貨を思い切って処分したり・・・いわゆる「断捨離」を行ってみましょう。

捨てるかどうか悩んでいるものがあれば「今後1年以内に使うかどうか?」を基準に選ぶと良いでしょう。1年以内に使わないものは、恐らく5年経っても使わないものばかりかと思います。

もしまた必要になる機会があれば、新しく買うくらいの気持ちの方が新生活を楽しく過ごせるかもしれませんよ!

新卒薬剤師の内定後の流れを理解して余裕を持った入社を!

内定が出て一安心と思いきや、実は内定後もやることは盛りだくさんです。
中でも内定後に大切なことは、卒業試験・国家試験に合格すること!
試験に合格できないと、苦労して勝ち取った内定が水の泡...なんてことにもなりかねません。

内定承諾書の提出やお世話になった方への報告、内定者懇親会への参加など、一つずつこなしつつ、しっかり試験勉強も進めていきましょう。

もし国家試験に不合格になってしまった場合に必要な対応については、こちらを参考にしてみてくださいね。
薬剤師国家試験に不合格。就職や内定はどうなる?すべきことを解説

スーツやカバンなど、入社後すぐに必要なものについては事前に用意を。時間のあるうちに、入社に向けて身だしなみも整えておきましょう。

試験合格から入社までは、思い切り遊んだり、免許を取ったりと、有意義な時間を過ごせると良いですね!
新卒薬剤師の皆さんが自信を持って入社の日を迎えるために、少しでも参考になっておりましたら嬉しいです。

なの花薬局では、薬剤師を目指すみなさんを応援します!
就職サポートコラムでは、薬学生の就活に役立つ情報をたくさん発信中ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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