2021.12.03
薬剤師の知識
薬剤師の福利厚生はどんなものがある?職種別の特徴などもご紹介!
目次
こんにちは!なの花薬局の小倉です。
皆さんはお仕事を探す際に、求人票などに書いてある「福利厚生」についてもチェックされているでしょうか?
実は、福利厚生は企業ごとに特徴がありますので、ぜひチェックいただきたいポイントの一つです!
今回は薬剤師の一般的な福利厚生・よくある福利厚生に加え、職種別の特徴やポイントについてもお伝えします。
なの花薬局独自の福利厚生もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
薬剤師の一般的な福利厚生・よくある福利厚生についてご紹介
福利厚生を大きく分類すると「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類に分けられます。
薬剤師においても、それは共通です。
まずは、それぞれの内容についてご紹介します。
法定福利厚生
法定福利厚生とは、企業に対して法律的に義務付けられている福利厚生です。
また、制度により全額会社が負担するもの、社員と折半するものに分かれています。
法定福利厚生は6種類存在しており、詳細は以下の通りです。
健康保険
従業員や従業員家族が病気にかかったり怪我をした場合、その医療費や治療費を国に負担してもらう保険制度。
厚生年金保険
全ての国民に加入義務がある国民年金に、上乗せされる形の保険制度。
雇用保険(失業保険)
会社都合(倒産やリストラなど)で職を失った場合、自らの意志で退職したものの就職先が見つからない場合に給付を受けられる保険制度。
介護保険
介護認定を受けた65歳以上の方が、いつでも介護サービスを受けることができるように費用が一部負担される保険制度。
労災保険(労働保険)
業務中や通勤中、帰宅中に怪我した場合に給付を受けられる保険制度。
子ども・子育て拠出金(児童手当拠出金)
児童手当や子育て支援事業などのために会社が納める拠出金制度。
法定外福利厚生
法定外福利厚生とは、企業が独自で定めている福利厚生制度のことです。
薬剤師として勤務するうえで必ず確認しておきたい保険としては「薬剤師賠償責任保険」があります。
薬剤の投与ミスや不慮の事故などに対して、法律上の賠償責任を問われた場合の損害に対して保険金が払われる制度です。
ミスを防ぐ体制を備えておくことはもちろんですが、完全にゼロにすることは難しいです。
薬剤師が安心して業務に専念できるように、できる限り保険に加入しておきましょう。
その他、代表的な法定外福利厚生としては「通勤・住宅」「健康・医療」「育児・介護」「慶弔・災害」「財産形成、自己啓発」「休暇」に関する内容が挙げられます。
具体的な例でいうと、以下のようなものがあります。
- 通勤にかかる交通費
- 家賃やローンなど住宅にかかる費用の全額または一部
- 健康診断や人間ドックなどにかかる費用
- 託児施設やベビーシッターを雇うのにかかる費用などの全額または一部
- 従業員の結婚や出産、身内の不幸などに対する慶弔見舞金
- 社内での預金制度など
- 誕生日や結婚記念日などの休暇
休暇制度の中でも有給休暇については労働基準法に定められている休暇ですが、法定外福利厚生として上で挙げた例の他に「夏季休暇」「リフレッシュ休暇」など、独自の休暇を設ける企業もあります。
企業側には法定外福利厚生を設ける義務はなく、任意の制度となっています。
しかしながら、勤務環境を整えることで社員の満足度の向上に繋げることができるため、実際は多くの企業が法定外福利厚生を導入しています。
転職活動中の薬剤師が求人情報を見比べた際に、法定外福利厚生の内容が充実していればいるほど、求職者が魅力を感じて応募に繋がる可能性が高いと言えるでしょう。
そのため、企業のイメージアップを図るために、オリジナリティのある制度を設けている企業もあります。
薬剤師の福利厚生は職種別にも違う?特徴やポイントも
薬剤師の福利厚生は、職種によっても少しずつ異なります。
薬局・ドラッグストア、病院勤務の場合について、ご紹介しますので参考にしてくださいね。
薬局、ドラッグストアの場合
薬局やドラッグストアであれば、企業規模によって福利厚生の充実度合いが変わる傾向にあります。
特に全国展開している企業であれば、充実した福利厚生が存在している場合が少なくありません。
法律で定められている福利厚生に加えて、社員が安心して長く働き続けられる環境を整備するための仕組みが存在している企業が多いです。
なの花薬局でも独自の福利厚生をご用意しています。
例えば、奨学金の返済を支援する「奨学金返済サポート」、大きなスポーツ・文化活動の大会出場の際に有給休暇とは別に休暇を取得できる「スポーツ・文化活動特別休暇」などがあります。
また、退職せずにJICAボランティアに参加できるような制度も!
他にもさまざまな福利厚生がありますので、「なの花薬局の福利厚生」からぜひ内容を確認してみてくださいね。
病院の場合
病院ならではの福利厚生としては「従業員宿舎」や「院内保育所」などが挙げられます。
格安で宿舎に入れて通勤時間の短縮になる、院内で子供を預けられるので安心といったメリットがあります。
病院においては規模と経営元によって内容が異なるため、求人情報をチェックする際にこれらを確認しておくと良いでしょう。
例えば、国立病院や公立病院であれば公務員という扱いになるので、それに準じた福利厚生の内容となります。
一方で民間病院については、施設により福利厚生の充実度合いが異なります。
応募前に職場を見学する機会があれば、気になる点は事前に確認しておくと入社後のギャップを少なくできるため安心です。
薬剤師として働く前に!福利厚生を必ず確認しよう
長く薬剤師として働くためには、福利厚生も重要です。
その理由や福利厚生を受けるための条件についても見ていきましょう。
福利厚生が重要な理由
一般的に求人情報を確認する際には、企業概要、仕事内容、給与面を優先的に確認する場合が多いです。
しかし薬剤師においては、資格を生かすことのできる職種での募集が多いため、同程度の経験年数だと仕事内容や給与面に大きな差が付くことは少ないです。
その一方で福利厚生に関しては業種や企業により充実度合いが異なります。
特に法定外福利厚生が手厚ければ、それだけ金銭的な負担を減らすことができるでしょう。
表面上の年収が魅力的に見えたとしても、法定外福利厚生が整っていないと、結果的には働きにくさに繋がってしまいます。
だからこそ、求人情報を確認する際は表面上の給与だけではなく、福利厚生の充実度合いもしっかりと確認するようにしましょう。
福利厚生を受けるための条件
2020年4月1日に改正された「パートタイム・有期雇用労働法」「労働者派遣法」の施行によって、正社員だけでなく一定の非正規雇用の社員についても、同一の福利厚生が提供されるようになりました。
パートタイム労働者、有期雇用労働者、派遣労働者も、正社員と業務内容が変わらない場合は「正社員と業務内容が変わらない非正規雇用の労働者」となるため、正社員と同様の福利厚生を利用できるようになっています。
※参考:パートタイム労働者、有期雇用労働者の雇用管理の改善のために
薬剤師は福利厚生も重要!内容をチェックして比較検討を
福利厚生を大きく分類すると「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」があり、法定福利厚生は企業に対して法律的に義務付けられているもの、法定外福利厚生は企業が独自で定めているものです。
法定外福利厚生の中には、薬剤師として勤務するうえで必ず入っておきたい「薬剤師賠償責任保険」があります。
薬剤の投与ミスや不慮の事故などに対し、法律上の賠償責任を問われた場合の損害に対して保険金が払われる制度なので、できる限り加入しておくと良いでしょう。
薬剤師の福利厚生は職種によっても異なるため、気になる点は事前に確認しておくことをおすすめします。
表面上の給与だけでなく、長くモチベーションを保ちながら働くには福利厚生の充実度合いも重要です。
なの花薬局の就活サポートコラムでは、薬剤師を目指すみなさんに役立つ情報を発信中です。
ぜひ、こちらも参考にしてみてくださいね。