2023.04.05
薬剤師の知識
薬学部の学生におすすめのアルバイトは?注意点や選び方も知っておこう
目次
こんにちは!なの花薬局の神森です。
忙しい薬学部の学生がアルバイトをするなら、どんなアルバイトが良いでしょうか。アルバイトにはメリットもありますが、できるだけ学業に悪影響がないものを選びたいものです。
今回のコラムでは、薬学部の学生におすすめのアルバイトをご紹介します。
アルバイトの選び方や注意点なども合わせてお伝えしますので、アルバイトを考えている薬学部の学生さんはぜひチェックしてください。
薬学部の学生におすすめのアルバイトは?メリット・デメリットも確認
薬学部の学生は授業や試験、学年が進めば実習などもありとても忙しいです。しかし、そんな中でもアルバイトをしている学生は珍しくありません。
学生時代のアルバイトも、このときにしかできない貴重な経験。社会経験を積むことでマナーやコミュニケーション能力が身に付き、アルバイト代が入れば自由に使えるお金も得られます。
アルバイトの経験は就職活動において自己PRの一つにもなり、薬局関連の仕事であればさらにアピールポイントにもなりやすいでしょう。
薬学部の学生におすすめのアルバイトを5つご紹介します。
保険薬局
保険薬局は薬剤師の仕事と深い関連のある職場です。薬学部の学生は関連性の高さからも採用されやすいというメリットがあります。
まだ薬剤師の資格を持っていないため、アルバイトとして担当するのは事務作業や患者対応が中心になると思いますが、薬剤師の実際の業務を間近で見られるのは大きな経験になるはず。薬剤師として就職活動をする際にも、経験をアピールしやすいでしょう。
ただし、保険薬局は夕方早めに閉店する店舗も多く、夕方まで授業が入っている学生は働けない可能性があります。
在学中でもチャレンジ可能な登録販売者の資格を取得していれば、第2類・第3類医薬品の販売業務も可能になり、業務の幅が広がります。
在学中の資格取得はアルバイトや就職活動にも有利になるケースもあるので、こちらのコラムもぜひチェックしてみてください。
在学中の薬学部学生におすすめの資格は?卒業後に取得可能な資格も
ドラッグストア
ドラッグストアも保険薬局と同じく医薬品を扱う職場のため、薬剤師の仕事と関連がある職場のひとつ。
処方箋なしで購入できるOTC医薬品を扱うドラッグストアであれば、仕事を通してOTC医薬品について学ぶことができるでしょう。
ちなみにOTC医薬品の「OTC」は英語の「Over The Counter(カウンター越しの)」の略で、カウンター越しにお薬を販売する形式に由来しています。
ドラッグストアは深夜まで営業している店舗も多く、夕方まで授業がある学生でもシフトに入りやすいというメリットがあります。ただし、深夜までアルバイトをして、翌朝寝坊したり、授業に遅刻したりしないよう注意しましょう。
家庭教師・塾講師
家庭教師や塾講師は、学生にとって定番のアルバイトのひとつ。薬学部は偏差値が高いことが多く、採用されやすいというメリットがあります。
相手とコミュニケーションをとりながらわかりやすく伝えるということは薬剤師にも必要な力ですので、就職後もこの経験を生かすことができるでしょう。
毎週何曜日何時から、など授業日が決まっているのでシフトの融通が効きにくいことがデメリット。比較的時給が高い傾向にありますが、一回の勤務が短時間なことにも注意しましょう。
コールセンター
商品説明や問い合わせ対応、アポイント取りなど電話で行う仕事です。
正しい言葉遣いを学べ、電話対応やコミュニケーション能力を高められるメリットがあります。職場によってはシフトが融通しやすく、時給も高めです。
電話対応に慣れていない人やコミュニケーションが苦手な方は、ストレスを感じるかもしれませんが、難しい問い合わせやトラブルには社員が対応することになっているケースが多いので、コールセンター業務が初めてという方も安心して始められます。
飲食店などの接客業
飲食店をはじめとした店舗や施設のフロントスタッフなど、お客様と直接関わることができる接客業もおすすめです。
コミュニケーション能力はもちろんのこと、不特定多数の多様なお客様と接し続けるため、柔軟な対応力が身につくメリットも見込めます。薬剤師も対人業務が重要視される職業のため、面接の際にも接客業の経験は好印象に繋がります。
接客業といっても、受付スタッフ、販売スタッフ、飲食店のホールスタッフなど様々です。職場の選択肢も多いため、アルバイトを始めるハードルは低めかと思います。
薬学部の学生がアルバイト選びをする際の注意点や選び方
薬学部の学生がアルバイトで特に気を付けることは、学業に支障が出ないことです。
アルバイトが忙しくて勉強ができず、成績が落ちて進級・卒業できない、薬剤師の国家試験が不合格になってしまっては本末転倒!学業の負担にならない、内容や時間帯の仕事を選びましょう。
基本的には、シフトの融通が効きやすいアルバイトを選ぶのがおすすめ。
普段はアルバイトをする時間があっても、テスト前は勉強時間を確保したい、実習期間中は疲れをためたくない、ということもあるはずなので、状況に合わせて柔軟にシフトを組める職場が理想です。土日のみや単発、短期のアルバイトなどでも良いでしょう。
また、時給が高めの仕事を選べば、短時間でも効率よく収入を得ることができます。
薬学部の学生はいつまでアルバイトができる?
繰り返しになりますが、アルバイトによって学業に影響が出てはいけません。定期テストの前にはシフトを減らしたり休んだりして、勉強に専念するようにしましょう。
国公立大学や一部の私大以外では、6年生の秋~冬頃には卒業試験があり、続いて2月に薬剤師国家試験があります。少なくとも卒業試験・薬剤師国家試験の半年前には、アルバイトを辞めて勉強に専念したいものです。
また、5年生の3月からは企業エントリーなどの就職活動が解禁となり、その前の夏にはインターンシップなども始まります。アルバイトをする場合はこちらの活動にも支障が出ないようスケジュールを考える必要があるでしょう。
薬剤師の就活スケジュールは「薬学部が就活前にやることは?スケジュールや就活のコツなどを解説」で詳しく解説しています。
万が一、薬剤師国家試験に不合格だった場合、内定先によっては内定が取り消しになる場合も!詳しくは「薬剤師国家試験に不合格。就職や内定はどうなる?すべきことを解説」をご覧ください。
薬学部の学生のアルバイトは学業に支障が出ないように選ぼう
学生時代のアルバイトはこのときにしかできない経験ですし、社会人としてのマナーを身に付け、就職活動でアピールすることもできます。
保険薬局やドラッグストアなら専門業務を間近で見ることができ、薬剤師の仕事に関連が深い経験を積むことができます。
また、家庭教師や塾教師、コールセンターなどもおすすめのアルバイトで、こちらはコミュニケーション能力のアップが見込めるうえ、時給が高めというメリットがあります。
アルバイト先として選択肢の多い接客業もおすすめです。スキルアップに加え、実際の面接の際にも接客業経験の有無を確認されることも多く好印象です。
薬学部の学生は勉強や実習が忙しいので、学業に支障が出ないアルバイトを選ぶのが大切。勤務時間が長かったり、遅い時間までの仕事で翌朝寝坊したり、疲れて勉強に集中できなくなるのはいけません。
試験前などは柔軟に休みが取れるよう、シフトの融通が効きやすい職場がおすすめです。
さらに、時給が高ければ短時間で効率的に収入を得ることもできます。
就職活動が始まったらそちらを優先できるようなアルバイトを選んだり、卒業試験や薬剤師国家試験の前にはアルバイトを辞めて、勉強に集中できるようにしましょう。
なの花薬局では、薬剤師の就活に役立つ情報を随時発信しています。
薬剤師を目指す方や薬剤師の働き方について疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!