2021.12.01
健康コラム
各地の健康課題を解決するためのヒント(vol.11 大分県)
大分県で行っている「生涯健康県おおいた21」という調査で、日常生活における1日平均歩数は
20~64歳の男性で約7600歩、女性で約6800歩
65歳以上で男性約5300歩、女性約5000歩ということがわかりました。
健康日本21の目標値:男性8500歩、女性8000歩に比べると目標達成できていないことがわかります。
これらの原因として、1家に1台以上車を所有していることや、駅数が全国と比較して少ないため、徒歩で移動する機会が少ないことが関係しているかもしれません。
そこで今回は、「上手に運動を取り入れる方法」をご紹介します。
大分県では健康寿命を延ばす3つの鍵(1日の目安)として➀減塩マイナス3g、②野菜摂取350g、③歩数+1500歩を掲げています。そこで「+1500歩」を目指すための取り組みとして「おおいた歩得(あるとっく)」という健康アプリを導入しています。歩くとポイントを貯めることができ、協力店でお得なサービスをゲットすることができるようになっています。
これは大分県の取り組みですが、「大阪府」では「アスマイル」といった同様の取り組みを行っています。
自治体が作っている制度以外にも、全国では様々なお得なアプリがあり、Tポイント加盟店で使える「Tポイント」が貯まるアプリもあるようです。
このようにただ歩くだけではなく、歩くとちょっとした「お得」を感じることができるため、3日坊主になりがちなウォーキングも続けることができるかもしれませんね。
運動は「健康づくりのための身体活動基準2013」の基準では全年齢層において1週間に2回以上、30分以上の運動を目安に行うとされています。しかし、そんなにできない!という方も「普段よりプラス10分からだを動かす」ことを意識することで健康へとつながります。例えば、いつもより歩幅を広くして10分歩くことや、テレビをみながらストレッチや筋トレを10分間することなどをオススメします!
※運動は年齢や疾患の状態に応じて運動の種類・時間・強度などに個人差があります。また、運動に伴う事故・障害を防ぐには、運動前に血圧などの値や体調を管理し、ウォーミングアップを必ず行うことが大切です。
運動中はいつもと違う症状や疲れに注意し、水分摂取を心がけ、運動後はクーリングダウンをしっかり行いましょう。
運動と食事でロコモ予防!~いつまでも「立つ・歩く」ができるからだを目指して~
<参考>健康日本21(厚生労働省) 健康づくりのための身体活動基準2013(厚生労働省 e-ヘルスネット)
生涯県民おおいた21(大分県)
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