2022.11.01

健康コラム

腸内環境を整えて、免疫力強化!!

秋も深まり、徐々に肌寒い日が増えてきました。皆さま、体調を崩されてはいませんか。冬になるにつれて、気温が下がるだけでなく、湿度も低くなり乾燥しやすい季節が近づいてきました。このような季節になると、風邪やインフルエンザ等といった感染症が流行してきます。そんな感染症対策として、基本のうがい・手洗いだけでなく、食事で腸内環境を整えることも感染症対策に繋がります。この機会に、生活習慣を見直してみませんか。

私たちは、食物を口から取り込み、取り込んだ食物が胃や腸で消化・吸収され肛門から便として排出されます。口からは、食物だけでなくさまざまなウイルスや細菌が体内に侵入してきます。腸はこれらの外敵にさらされる機会が多いため、免疫機能が備わっています。免疫に関わる細胞の多くは腸に存在しており、腸は体内で最大の免疫器官と言われています。この腸の健康を保つ事が、免疫力をアップするカギと言えます。腸が健康な状態とは、腸内細菌のバランスが整った状態です。①免疫.jpg

では、どのようにして腸内環境を整えればよいかそれぞれのポイントを見ていきましょう。

①食事②食事.jpg
過食や肉食、過度な偏食は腸にストレスを与えます。栄養バランスの良い食事を、規則正しくとることで、腸に優しい食生活を心掛けましょう。ですが、腸内に有益となる乳酸菌やビフィズス菌、善玉菌に栄養を与える食物繊維やオリゴ糖を一度にたくさんとったからといって、すぐに腸内環境が整うわけではありません。また、たまにとるだけ、数回とっただけ、というのも効果は期待できません。継続して食生活にとりいれることが大切です。食べる習慣をつけることが難しい場合は、サプリメントや乳酸菌飲料の利用もお勧めです。

②運動③運動.jpg
適度な運動は、体の振動や筋肉の動きでお通じをサポートしてくれます。また、排便には下腹部の筋肉が大切です。散歩やラジオ体操、ストレッチやヨガ、お腹を動かすための軽めの腹筋などを無理せず継続していくことで効果が期待できます。また、寝る30分前に軽い運動をすることで、より良い眠りにも繋がります。

③睡眠④睡眠.jpg
睡眠不足は体内時計を狂わせるだけでなく、腸を司る自律神経を乱します。その結果、腸内環境も悪影響を受けてしまいます。睡眠時間はしっかりと確保するようにしましょう。

④口腔ケア⑤口腔ケア.jpg
歯周病の原因菌として知られるジンジバリスが、食事や唾液と一緒に腸に送り込まれると、腸内細菌バランスを乱し、腸のバリア機能を低下させます

⑤ストレス⑥ストレス.jpg
緊張するとお腹が緩くなる等、脳と腸は影響しあっていますストレスをためないよう気をつけたり、自分に合った発散方法を見つけるなど、うまく折り合いをつけて日々過ごしていきましょう。

⑥薬⑦薬.jpg
抗生物質は、悪い菌と一緒に良い菌まで殺してしまい、善玉菌が減少します。すると、腸内細菌のバランスが崩れて、下痢や便秘等お腹の不調が起きやすくなります。抗生物質が処方された場合は、医師・薬剤師の指示に従い、用法・用量をしっかりと守りましょう。

いかがでしたか。食事・運動・睡眠は、普段の生活を少し見直す事で改善することができることだと思います。食事の見直しをお考えの方は、是非お近くのなの花薬局の管理栄養士までお気軽にご相談ください。

参考:からだPlus腸内環境を整える
https://www.nanohana-ph.jp/plus/post-12.php

(株)なの花北海道 管理栄養士 髙橋 侑弥


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